特定機能病院の役割と看護師の仕事について

特定機能病院と言われる病院があります。特定機能病院とは、高度な医療を提供するところであり、ほとんどが国公私立大学の医学部付属病院となっています。令和4年12月1日現在で、全国の88医療機関が特定機能病院として承認されています。特定機能病院では、難しい治療を必要とする患者さんや、治療を急ぐ患者さんをきちんと診療することが役割だとされていて、紹介状がないと原則診察してもらえません。特定機能病院として承認された病院は、その地域で最も高度な医療を受けられるところとされ、医療技術に優れたスタッフが揃っています。

特定機能病院で働く看護師の仕事は、基本的に特定機能病院でも一般病院でも同じです。しかし、特定機能病院として承認が継続されるよう、努力していくことが使命として挙げられるでしょう。
一般病院とさほど仕事内容に違いがみられないのは、特定機能病院は一度承認されるとそのままずっと継続されるわけではなく、見直しが行われ、承認が取り消されることがあるからです。医療事故が起きた病院で特定機能病院の承認を取り消されている実例もあります。
あえて、特定機能病院と一般病院の看護師との違いを敢えて挙げるとすれば、特定機能病院の方が一般病院よりも業務が細分化されており、役割分担が明確になっていることでしょう。分担することにより、本来の看護業務のみを担当することができるため、看護師の満足度が高くなるようです。
また、高度な医療を提供するために正確かつ的確、迅速な対応をして仕事を進めなければならない点も特徴として挙げられます。